えっ!マジか…。
それは、大阪市内のグランフロントという複合商業施設にあるカフェで、年末のイベントとして日めくりカレンダーの展示販売をさせて頂いた時の事でした。
小学校低学年くらいの男の子と、そのお母さんが、本棚やテーブルに展示された大小さまざまな日めくりカレンダーを前にして、こんなやり取りをしていました。
男子:「ママ、日めくりってなんなん?」
ママ:「えっ、日めくり知らんの?」
男子:「うん、初めて見た」
ママ:「そっか、日めくりはな、1日1ページずつ、毎日めくるカレンダーの事やで」
男子:「へぇ~、毎日めくるん?おもしろそうやなぁ~、1個買ってぇ~」
ママ:「無理無理、絶対めくらんようになるし、いらんいらん」
男子:「大丈夫やって、絶対めくるから、なっ、ええやろ、お願い!」
ママ:「忘れもんばっかりしてるあんたが、毎日めくるとは思えんけど…」
と言いながら、お母さんは日めくりカレンダーを買ってくださいました。
何が、ビックリしたって、その男の子は
日めくりカレンダーを
見た事も聞いた事もなく
まったく知らなかったのです!
彼は、お母さんが日めくりの事をご存知だったので、教えて貰えましたが、もし彼が日めくりを知らないまま大人になったとして、彼のお子さんに
「パパ、日めくりってなんなん?」と聞かれたら
どう答えたのでしょうか?
考えただけで背筋が凍る思いです。
このままでは
日めくりが死んじゃう!
申し遅れました
新日本カレンダー『ゆとり部』
顧問の川畑です。
以前、カメラのフィルムを子ども達に見せて
「さて、コレは何でしょう?」
というクイズをテレビ番組で
見たことがありました。
デジカメ世代の子ども達は
フィルムを見た事がなく
目の前にあるフィルムが
何か解らなかったのです。
このままでは日めくりも
カメラのフィルムのように
存在そのものを忘れ去られてしまう!
(※勿論、フィルムが大好きな人
必要としている人もいます!)
日めくりカレンダーが絶滅 !?
そんな危機感を抱きました。
だからといって、私たちは
日めくりカレンダーの事を
あきらめようとは思っていません。
むしろ逆です
日めくりは、私たちの魂
日めくりは、私たちの魂であり
長年、人の暮らしに寄り添い
役に立ちたいと、願ってきた商品です
時代に合わせた工夫を凝らすことで
今までとは違った役割を担う事も
出来るかもしれません。
例えば、日めくりの薄紙を活かした
ノートや便箋などの文房具に
ふだんは、居るのか、居ないのかさえ
意識する事もない日めくりと同じように
「向き合いたい」と思った時に
いつもそばにいて、きちんと
「向き合ってくれる相棒」のような
存在でありたい
人の暮らしに寄り添い
日々是好日を願う商品でありたい
日めくりの魂はしっかりと引き継ぎつつ
現代の人々の暮らしに役立ちたいと考えています
願いは『ゆとり』に託された!
そのためには
『新しい世代』に向けた
『新しい世代』がつくる
『新しい世代』のための
『日めくり』を
ぜひ形にして、『未来』の日本風景のなかにも
自然に存在する日めくりでありたい
人の暮らしを豊かにするものでありたい
『なんでもない一日』も『たいせつな一日』
新日本カレンダーの『ゆとり部』は
そんな誰かの『なんでもない一日』に
寄り添えたらどれだけ幸せだろうと思っています
新しい日めくりが
人の暮らしに寄り添えるように
自分は『ゆとり世代』ではないのですが
せっかくお声かけ頂いたので、図々しく
『ゆとり部』の仲間とともに
そして、『ゆとり部』を応援してくれている
みなさんとともに
新しいものづくりの醍醐味を
味わいたいと考えています
今後とも
新日本カレンダーの『ゆとり部』に
大いに期待して下さい。
合わせて応援のほど
どうぞよろしくお願いします。
顧問
川畑 昭夫